LML AUTOMATIC

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韓国のバイク雑誌より49-3
ぺちゃんこになったカステラみたいなシートは 長時間 座れば確実に不便だ。しかし その為に足つき性は良い。長時間 駆ければ不便なのだが 古いヴェスパに乗り 韓国一周 あるいは世界一周する人達も居るので 人により評価も違うだろう。シートは高いが ハンドルは依然 と低い。背が高い人なら 腰をかがめるようにせねばならないと考えるかも知れぬ。だが、ヴェスパの前傾的なライディング姿勢は腰を伸ばして 足を下にやり ハンドルを握るのだ。こうしてやれば 手首が曲がるしかない。それでブレーキレバーは水平より上を向けられている。脚はフの字に定められて乗らなければならぬ。フロントタイヤの上に在るフェンダー。意味無く出た フロントフェアリング、スペアタイヤを入れていたサイドパネルは 今は 燃料タンクとエンジンが しっかりと収まっている。エンジンを調べて見れば 近頃 よく見る感じのスクーターのエンジンだ。フロントフェアリング、フレームを兼ねた車体の形状は旧型PXの姿 そのままだ。明らかに違う点も
有る。フロントにディスクブレーキが装着された。リヤブレーキは依然 ドラムブレーキだが、左レバーで動作する為に 足元に簡単な荷物を置ける様になった。外装は30年を継いで来た そのデザインそのままだが 中身は最新だ。走行性能は 心配の必要無い。シートの下に収納空間が無い代わりにグローブボックスが有る。ヘルメットが入ったりはせぬが 簡単な物を入れるには充分だ。スロットルは適当に軽い。キャブレター方式の為に鋭敏にエンジン反応を引き出せる。最高速は90km/hを上回る。どのみち速度の為に乗るスクーターではないが 充分な数値だ。低回転から力が出る為に 加速感も良く 少し辛いエンジンフィーリングを感じつつ 加速をしていくのが美味しい。車体はヴェスパの後継らしく 左右に傾く感じが有るが、これは このスクーターの魅力だ。地上高も高く 重さの中心も高く、シート高も高い。腰を真っ直ぐに伸ばし座れば 重さの中心は より高まる。おかげで どっかりと座る安定感は無いが、地を蹴って駆ける走行感覚は どのスクーターにも劣
らなく楽しい。フロントブレーキは意外にも良い。タイヤも良い物が装着されてる。しばしば オールドヴェスパに乗って見ると 古いタイヤの為にグリップは勿論、制動力も すっきりしなく感じる時が有るのに 制動力は強力なブレーキにもよるが 路面と直接に摩擦を起こすタイヤの影響も大きい。ただ、ボトムリンク方式のフロントサスペンションはトラブルが少ない為に 急制動をすれば限界が直ちにやって来る。リヤブレーキを主に使用するのが より良い。既存のPXのクラッチレバーはオートメティカのリヤブレーキレバーだ。PXを長く乗って来た人でも左手で握るリヤブレーキが ぎこちない筈は無い。フットブレーキが無くなったのは惜しいかめ知れぬが、操作が一層 しやすくなったと云う面で喜ばしい事だ。

※打ち込みしていて、思ったのが『少し辛いエンジンフィーリングを…』と言うくだりだけど これはアクセルの反応がシビアと云う意味でとらえれば良いと思う。あと 文章の大意を損なわぬ範囲で副詞など省略した。
フロントブレーキは2ストのスターデラックスには グリメカのキャリパーにブレーキホースはメッシュホースが着いていたと思います。女性ユーザーが増えるか ?
スクーターNスタイル誌2013年6月号より(^-^)/