オートマチックのPX

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韓国のバイク雑誌から49-2

続きですよ。

ヴェスパが愛される理由は そのオリジナリティにある。デザインの力だと言える草創期のヴェスパのデザインは新しいモデルが出る時毎に少しずつ形が変わりもしたが、その基本は同じだった。LMLオートメティカはLMLスター125のオートマチックバージョンだ。ヴェスパPX125は2ストロークエンジンであった。ライセンスを受けて生産していたLMLは はなから独自的なラインを作る事で決定して外観は同じだが 4ストロークエンジンを装着したスター125を出した。思ったよりスター125の人気が良かった。飽きないクラシックなデザインが与える趣きも良かったが、オリジナルが与える不便さより 新しい技術の便利さを人々は より喜んでくれたのだ。しかし 依然と足元のリヤブレーキとクラッチを握って変えねばならぬギヤは不便だった。しかしながら これこそ まさに このスクーターの魅力だと感じる人々も多くて LMLも やはり そう考えた。だが 最近のスクーター市場でのポジションを確かなものにするには 余りに不足な事が多かった。デザイ
ンの他に 取り柄が無かった。独特な走行感覚も不便を長所と感じれる広い心の人でなければ アピールするのが難しいかった。特に、多くの女性ライダー達がデザインに惚れて 近づいて行ったが 後ろも振り返らずに離れてしまった場合も多かった。高いシートに低いハンドル、無い収納空間 どうやらこうやらの出力 それよりも悪い制動力、それにギヤ変速と云う課題まで出してくれると これを消化してくれる人は多くなかった。最初からクラシックやオールドバイクに関心を持っていた人でなければ言葉に切り出さないのだ。だが世間はどうか、便利で易しいのを求めて発展して行く世の中だ。ヴェスパも同じく LMLも こんな時流の変化には対応せずに居られなかった。余りに魅力的デザインを持っていようと 環境規制の前に お手上げ。ようやく 2ストロークエンジンの命脈を継いで行ってはいるが、それも いつ迄 可能か分からない。更に ギヤ変速が魅力だとしても この魅力が少数の支持者達には より大きくアピールするかは知らないが 大衆性を高めるには 最
も大きな障害物である事も よく知っているだろう。そして、4ストロークエンジンに替えて また手動ミッションを 自動ミッションに替えた オートメティカが誕生した。自動と云う意味の英語 automaticはイタリア語でオートメティカと発音する。ギヤ変速の不便さを無くし 普通のスクーターの様に右手で前ブレーキとスロットルを操作して 左手では後ブレーキを握る 普通のスクーターの様に作られたPXがLMLオートメティカだ。こうして見れば ピアジオが達せなかった事をLMLが代わりに完成したのかも知れぬ。
(続くよ…)

昨日の訳文の中で 韓国産のヴェスパに関して書きましたが、そんな車両が存在したとは 全く知りませんでしたね。『マシン工業のヴェスパ』機会が有れば 拝見したい。
いつもながらですが、こうして翻訳してると、そのバイクが欲しくなりますわ…。インドヴェスパ 良いですね。(^-^)/では!