DistinguishedGentlemen'sRide Korea in Seoul

韓国のバイク雑誌から73

2015 Distinguished Gentlemen's Ride Korea In Seoul
過ぎたる2015年9月27日、総79ヶ国410の都市で公式合計36907名が共に 2015 Distinguished Gentlemen's Ride(以下DGR)が開催された。DGRは前立腺基金を募金するための行事で、紳士らしい服装でめかしこんでクラシックなバイクに乗って共にライディングを楽しみ これを知らせるキャンペーンである。

Distinguished Gentlemen's Ride
今日では 紳士服を着てバイクに乗りはしないが、現在の我々に馴染んだクラシックバイクが最新機種であった当時では 多分 そうだったろう。そしてライダー同士 自分自身のジャケットは どの洋装店で誂えたとか、その店の裁断師は実力があるという話が話題になっただろう。最近では目にしない風景だが 一年に唯一日 タイムマシンに乗った様な日が 毎年9月27日に繰り広げられる。この日には 全世界で紳士服を着たライダー達が クラシックなバイクに乗って小さな騒ぎを起こすのだが これがまさにDGR(DistinguishedGentlemen'sRide)気風ある紳士達の走行である。
DGRに参加するライダー達は 必ずドレスコードを遵守せねばならない。最も大切なことは『紳士らしく見えること』だ。きちんと手入れした髭と、さっぱりと装ったシャツと正装、シルクのチョッキとネクタイなどで精一杯に めかしこまねばならない。また、カフェレーサー、ボバー、クラシック、トレッカー、スクランブラーなど クラシックなバイクと一緒でなければならないのは勿論のことだ。
この様なことを起こす理由は ふたつなのだが、前立腺基金を募金するということと モーターサイクルに対する一般の人達の否定的な認識を改善する為である。
一番最初の行事は、64の都市で2500名のライダー達が集まって 行事が進められた。共に行動したライダー達は DGRの持つ価値と意味を生かして持続されることが出来る基盤を備えた。続く2013年には 全世界145の都市で11000名以上のライダーが参加して、総額277000ドルに至る前立腺癌研究基金が集まった。昨年の2014年には 総58ヶ国257都市で2万名以上のライダーが参加して1500万ドル以上の募金が集まった。この基金は 英国 米国 豪州の前立腺癌支援団体に渡されて、また あるアジアの男性健康慈善団体にも支援がなされて 本当の意味ある基金募金と同時にモーターサイクルライダー達に対する否定的な先入観を無くすのに大きな役割を果たしている。
今年 2015年のDGRでは 総79ヶ国410都市で37165名が参加して、230万ドル程の基金が集まった。最初に始まった豪州は勿論  韓国をはじめとするアジアの国々の参加が目について、バーレーンレバノンなど中東国家の参加も異色であった。DGRは何よりも自発的に参加して 参加者自らが作っていく ひとつの文化行事として発展しているという点で肯定的な評価を得ている。また その趣旨が 単に特定のスタイルを共有する集団の集まりで終わるのでなく 、前立腺癌の危険性を知らしめて それを研究する基金を募金するキャンペーンとして地位を確立していっているという点で その意義が大きい。2016年のDGRでは より素敵なジェントルマン達がライディングする姿を より多く見ることができることを期待する。

DGR Korea in Seoul
韓国内でも DGR行事が進められた。公式に9月27日に進められたDGR行事とは別に、DGR Koreaは 旧盆と重なる翌日の9月28日に行事が進められた。該当日程以前に登録したライダーの数が多くなく 憂慮したのとは違って 50余名近い ライダーが集まってDGRの価値を共に分かち合った。Chamwon漢江公園の駐車場に集まり体裁を整え小規模でライディングをして 交通秩序および主催者側の統制に従いて行事を終えた。この日の募金額は 764000ウォンと19ドルが集まって、この中から 200ドルはDGR公式ホームページに寄付をして、残りの金額は 迫り来る年末に 疎外された階層の為に 練炭を分ける行事のお金に使うと主催者側は明かした。この日の行事には 幾つかのブランドや業体が自発的に参加して その意味を分かち合った。韓国内のオートバイ文化を眺め見る視線は 未だ否定的であるのは事実だ。一般的に 交通の流れの邪魔で威嚇的という目が多数だ。しかしながら この様な健康で安全な行事を通して ライダー達自らは勿論 一般の人にまで 正しいオートバイ文化を知らしめる契機になることを望む。

*皆さん 年の瀬 いかが お過ごしでしょうか?
バイク雑誌の記事から 素敵な話を訳してみました。おそらく 日本のマスコミには 見向きもされない お話でしょうけれど、どこの場所であろうが いい話は いい話なのです。

最近 ブックマークして下さっている人が多い事に 少し驚いています。バイクショップのご主人は「業者も見ている」と話してくれましたが、いち愛好家の書くブログを オートバイ業界の人が見て下さっているらしいとは 光栄です。
それでは皆さん 良い年を迎えて下さいね。^_-☆


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